Jewelの煌めきのように


まだ朝も早い時間。私の腕の中でまどろむあなたの髪に、金色の優しい雨が降り
注いでいた。
サラサラの黒髪が、ジュエルのように煌めいている。あどけない表情で眠るあなた
は、まるで天使のよう。
そうっと手を伸ばし、ぬくもりを確かめた。
僅かに熱の籠もる手を引き寄せ、指先にキスをする。そんな、ほんの小さな触れ
合いにもあなたは過敏に反応して、ゆっくりとその瞳を開いた。

―――……なに。

―――すみません。起こしてしまいましたね。

寝起きの掠れた声に謝罪すると、あなたはとろんとした眼差しで小さく応えを返した。

―――…ん。

―――まだ、寝ていてもいいですよ。

そう低く囁くと、吸い込まれるようにあなたは目を閉じた。
ほどなくして、規則正しい寝息が聞こえてくる。
それにホッとした私は、あなたの乱れた髪を静かに直してやった。
今しがたの短いやりとりは、恐らく、彼の記憶には留まらないだろう。
夢の中での出来事かと思うかもしれない。
それでも良かった。
もとより、起こすつもりは、ない。
ただ、あまりにもあなたが無邪気な顔で眠りについているから、手を伸ばさずにいら
れなかったのだ。


眠るあなたの顔に、昨夜の情事の名残は見受けられない。
どこまでも私を信頼して、深く眠るあなたが心から愛しいと思う。
無意識に縋る腕も、ぬくもりを欲しがる体も。なにもかも。
あなたの全てが、愛おしい……。

出来ることなら、このまま時間が止まって欲しかった。
あなたをこの腕の中に抱きしめたまま、石になってしまえたらどんなに幸せだろうか。
何物にも邪魔されない二人だけの時間を、未来永劫分かち合っていきたい。
そう言ったら、あなたは笑ってくれますか?



「高耶さん」
ずっと、側にいて下さいね。

私は小さく囁くと、ゆっくりと目を閉じた。
願わくば、夢の中でもあなたを抱きしめていられるように。
しっかりと、あなたを抱き寄せながら。









京香さんちで初めてのフリー小説と言う事で、速攻で保存してしまいましたvv
さすが!あま〜〜〜い一年の始まりに、うはうは〜♪でした!!
あまあまの師匠です!(勝手に私がそう拝んでいるのですが…笑)
京香さんの素敵なサイトには↓こちらからですvv


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背景素材はN.M HOME 様からです。

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