〜おいしいケーキの焼き方〜 1. 室温に戻した全卵をボウルに割り入れ、60℃位の湯煎をしつつ、ハンドミキサーで泡立てます。 まずは卵を割るのか…。 ………。あっっ！！殻がっ……。 ……………。 まあいい。あのひとは何かと苛立っているし、恐らくカルシウム不足なのだろう。 殻もカルシウムのうちだと思えば…。ね、高耶さん（微笑） 2. 砂糖は泡立てながら3回位に分けて加えます。生地が人肌位になるまで湯煎は続けます。 砂糖は泡立てながら三回……って！さっき一緒に卵と混ぜてしまったぞ！ ……。まあ、これも良しとするか。どうせ混ぜるのだから同じことだろう。 そして、湯煎を人肌程度までに続けると…。 人肌。ひとはだ…。ひとっ……。高耶さんっっ！！ （只今高速回転中につき、しばらくお待ち下さい） ……はぁ、はぁ。いかん…。つい人肌となると、あのひとの肌を思い出してしまう。 …柔らかくて…温かで…滑らかな肌…… はっ！またマワってしまった…。人肌。かなり危険なキーワードだな…。 （気を取り直し、しばらく生地をコネコネする直江サン） よしっ。人肌オーケィ！完璧な（高耶さんの）温度だ！ ３. 湯煎を外してから生地がもったりとのの字が書けて消えない程度まで泡立てます。 もったりと？ もったり…もっ…たり…？！ 『もっ…たり（ないっ）…』 おおっ！高耶さん用語だな。 俺のテクニックに翻弄され、イカされつつも、まだ足りないとお強請りしてくる高耶さんをイメージすればいいのか！ それなら得意技だ。この生地を高耶さんのように…（以下自主規制！） はいっ。もったりオーケィ！完璧に『おねだりモード高耶さん』仕様な生地の出来上がりだ！！ ４.薄力粉を振るいつつゴムベラで切りながら混ぜ込みます。 粉を振るいつつ？粉を…振ればいいのか？ （直江さん、薄力粉を袋ごと振り回しています…） ！！ ブハッ！！ な、なんだ？？粉まみれじゃないかっ！！どうせ白くまみれるのなら、あのひとの…（またもや自主規制！） ………。 粉を生地に入れつつ振るのなら始めからそう書いておけ！不親切な本だ。作業終了後に調伏（焼却）決定だな。 そして、ゴムベラで切ると…。 ゴムベラで切る？！そんなもので切れるわけがないだろう。 この著者はどうも配慮というものが足りんようだな。（やはり調伏処分決定！） 切るのか…。それなら。 （どこかから刀を取りだし、抜刀する直江さん…） 直江信綱、イかせてもらいます…。 はぁっっ！！調伏っ！ 景虎様…あなたの毘沙門刀には及びませんがこの直江…抜かりなく（生地を）切らせて頂きました。 （一仕事終え、清々しい顔をしておられます。直江さん） ５. 粉が混ざったら、溶かしバターをゴムベラの上に乗せるようにして混ぜます。最後にバニラエッセンスを2.3滴落とします ええっ？！生地を切りっ放しではいけないのか。 （とりあえずボールごと切られ、放置状態だった生地を掻き集めてみる…） ま、まあいいだろう。手順は間違っていないからな！ 溶かしバターとバニラエッセンス…。これはどちらかというとあの人の身体に…（またまたまたっ自主規制！！） （直江さん、甘いバニラの香りに何かを思い出したのか『あなたの……は…バニラのように……』などと呟いている様子） ６. 紙を敷いた型に生地を流し込みます。なるべく高い位置から落とすように流し込みましょう。 高い所から落とす？？高い所か… （脚立を準備中） 脚立の高さ1.7M＋身長1.87M　……全長3.57Mか…。まあ少し高さが足りない気もするがこの際仕方がない。 （脚立に登り中…） …くっ…。天井に…支えて…立ち…上がれない……。 おのれ…赤鯨衆。俺にケーキも満足に作らせないとは！やはりあなたはここに居てはいけない、高耶さんっ！！ それでも、あなたがどうしてもここに居場所を求めるというのなら…… せめて建物ぐらい選んで下さい！物件探しなら得意ですよｖ （不本意ながらも高さ3.57M−αから生地を流し込む直江さん。どうやら完成間近なようです） ７. オーブンに入れて160℃で25〜30分焼きます。竹串に何も付かないようだったら焼き上がりです。 いよいよ完成だな。それにしても待ち時間が長いな…。 待っている間に『手作りケーキに感激し、熱いキスをする高耶さん』作戦のシュミレートでもしておくか。 　『ありがとう、直江。まさかおまえから手作りケーキが貰えるとは思わなかったぜ』 　 『礼には及びませんよ。私はただあなたの喜ぶ顔が見たかっただけですから…』 　 『なおえ…』 　 『高耶さん…愛してますよ…』 　 　そして…直江は高耶から熱い口づけを受けることとなった… よしっ！カ　ン　ペ　キ　だ！！　 高耶さん、俺はキスだけでは満足できませんからね。 甘いケーキよるもスイーツなあなた…しっかりと味わせてもらいますよ（邪笑） 　　　＊＊＊ その後…直江から愛情込めまくりのケーキを受け取った高耶は喜んだとか、喜ばなかったとか…。 直江さんっ！あなた絶対にナニカ間違っています！！